トヨタ蹴球団
試合中の救護活動
試合前後の身体のケア
障害予防教室
たった1度の転倒が、
多くの人の人生を左右する
2012年の秋、祖母が転倒によって脚の付け根を骨折しました。歩くことができなくなり、認知症も患ってしまった祖母。そんな祖母を介護する日々で、私の母や周りの方が心身ともに疲れ果てていく様子を目の当たりにしました。
ですが、当時の私には何もしてあげられることがありませんでした。たった1度の転倒がこれだけ多くの人の人生に影を落とす、ということをひしひしと感じた出来事でした。
健康の大切さや有難さ、予防医学の重要性、介護負担の重さを痛感した私は、一から勉強し直して治療家へと転身する決意をしました。
ですから当院では、ケガの予防や再発予防に力を入れつつ、「本人だけでなく、周りで支える家族や関わる人のことも想える接骨院」を目指しています。
患者様の悩みや不安、
希望をしっかり理解すること
人工関節の手術を控えたある高齢の患者様がいらっしゃいました。その方は当初、「手術が怖い」「歩けなくなるんじゃないか」と、とても不安がっていました。
そこで私は「痛みや制限がなくなったらどんな生活をしたいか?」と尋ねました。その方の答えは「趣味のグランドゴルフを続けること」でした。そのため私は、「またグランドゴルフをやるために、◯◯しましょう」と言い続けました。リハビリの際も杖をクラブ代わりにして、動作をしてもらったりしました。
そうやって目標を持ち、二人三脚で取り組むことで、患者様の心が徐々に前向きになり、リハビリへの意欲も高まっていきました。そして今では念願のグランドゴルフを再び楽しめるようになりました。患者様からは個別に感謝のお手紙を頂くほど、喜んで頂くことができました。
私はやりがいを感じると同時に、患者様の不安や求めていることをしっかり理解して、一緒に目標に向かってリハビリをしていく大切さを感じた経験でもありました。